宅浪落ちた。

宅浪して落ちたワイ。成功した人のオ〇ニー日記に飽きた人へ。

昼間のサイゼは人種のるつぼ

サイゼのランチドリンクバーは安い。

110円で飲み放題。

というか、ランチメニューも安い。

グリルにパスタ、ドリアまで、サラダとスープがセットになって500円だ。

 

文系大学生は3回生ともなると暇を極め、講義の無い"全休"の日をほぼ確実に確保出来る。(真面目に単位を取っていればの話)

 

今日も今日とてその休日のランチを地元のサイゼで過ごしているわけだが、いかんせん田舎なのでランチ帯でも客は少ない。

埋まっているのは全席の30~40%ほどであろうか。

 

それでも、普段飲まないカプチーノを片手に店内を見回すと、サイゼのメニューに負けず劣らず、様々な人がいることに気がつく。

 

まず私の前の席に座っている、グレーのくたびれたジャンパーを着た男性は、食事に手をつける暇もなく電話で商談を交わしている。

忙しそう。

ハンバーグ、冷めとる。

 

(おれも将来ああなってるんかな。。。)

 

3回生になるといつも頭の片隅にチラつく「就活」の2文字が10.5pt明朝からゴシック体になって脳内に主張してきたので、たまらず視線を移す。

 

グレージャンパーの斜め後方には子連れのお母さん。

3才ほどのやんちゃ娘が首根っこにダイブしてくるのにもよっぽど慣れているらしい、微動だにせずたらこソースシシリー風を口へ運んでいる。

あの子、将来は女レスラーかな。

お母さんも体幹強そうだし。

 

空になったコーヒーを補充しに席を立つ。

4人がけの席でマダム達が女子(?)会を開いているのが目につく。

ファミレスお馴染みの光景だとは思うのだが、彼女たちは一体何を話しているのだろうか。

気になって聞き耳を立ててはみるが、話している時間より高笑いしている時間の方が長くて内容が掴めないのが常なのだ。

なるほど、なにか話に来ているのではなく、笑いに来ているってことなのかね。

そんなに長時間笑っていたら表情筋が鍛えられそうなものなのに、笑いジワよりも眉間とデコのシワの方が目立っちゃって。

女性は大変だね。

 

シワマダムの次に目を引くのが、二人がけの席で書籍を広げている若者だ。

平日昼間に勉強している若者といえば、学生か浪人生だ。

彼らは決まって隅の方の席で、安っいランチドリンクバーを頼んで申し訳なさそうに長居する。

気持ちが分かるよ。

 

 

 

私も浪人生だった。

 

金のない宅浪の身分にはサイゼのランチですら高級品だったので、月イチくらいの気分転換でお邪魔させて貰ったものだ。

 

いつもは人の少ない静かな公民館を拠点にしていた私からすると、ファミレスは集中出来る環境ではない。

だが、色々な人々に囲まれて、孤独感が和らいだ。

そんなことで孤独感が和らぐのかと思うかもしれない。

そんなことで和らぐのだ。

それほど、孤独だったことを、いま、思い出した。

受験から3年もすれば当時の感覚はほとんど忘れ去ってしまっていたが、安っいランチメニューを見て思い出した。

 

このしょぼいサイゼで先輩に相談に乗って貰ったりもした。

その先輩は現役で第1志望の国立に落ち、私学に進学したが、3年時編入制度を活用し、高い倍率をくぐり抜けて見事、国立に編入してみせた。

文章のコンクールで全国に選出された経験も持つ先輩は、この駄文を目にしたらどうコメントするだろうか。

きっと、こんなクズの相談に乗ってくれる優しさと大きな心を持った先輩だから「…面白いね!」と笑ってくれるだろう。

どこへ行っても、どの環境においても、常に高みを目指す彼女は、私が心から尊敬する女性だ。

 

、、、と、ボーッと浪人時代を回顧しているとなんだか焦ってきた。

 

当時の自分は迷ってばかりで勉強は続かず、結局第1志望にも落ちてしまっていたが、「なんとか見返したい」「大学で勉強しまくってやる」「現役で入って遊んでる奴らの鼻を明かしてやる」と、向上心と野心はそれなりのものだったと思う。

 

それが今となってはろくに勉強もせず、割り切って遊ぶほどの勇気もなく、中途半端で若さを浪費して、気がつけば22歳だ。

 

当時のように弱い自分と向き合っているだろうか。

先輩に相談してもらったことは活かせているのか。

 

「転んだ回数プラス1が起き上がった回数ならいい」

 

「3日足らずで逃げた坊主も、毛が生える前にリトライすりゃギリ坊主。」

 

前者の作詞がUVERworldで、後者の作詞は私。

 

 

 

 

結局何が言いたいかって?

サイゼは安い。